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No.33

特にテーマはございません。日常で見たり聞いたり考えたことを、徒然なるままに。

平和な連休、呉に行って考えた

ゴールデンウィークですね。折角なのでどこかへ、と思い、昨日、呉に行ってきました。

広島に移ってから行ってみたいなーとずっと思ってたので、ちょっとした念願が叶ったということで。

 

 

"呉"と言えば"大和"。

多分に漏れず、私も「大和ミュージアム」に行きました。

ほんの軽い気持ちで。どちらかと言うと、ワクワクしつつ。

 

呉に着いてミュージアムへ向かう。到着したら入口を潜るまでもなく、外に戦艦"陸奥"のスクリューや主砲が展示してある。

とてつもない巨大さ。スゴい。

 

ミュージアムの中に入り、チケットを買う。展示室に入ってまず目を奪われるのが、10分の1スケールの"大和"。

10分の1に縮小してあるとしても、その迫力は凄まじい。

細部も精巧に(恐らくほぼ完璧な水準で)忠実に作り上げてある。

この10倍の大きさのモノが海を渡っていたのか、という驚嘆。度肝を抜かれる、とはこの事ですね。

 

展示は続き、大和が建造されるに至った経緯や、大和を構成している各種の技術の解説を追っていく。

大和の経歴なども細かく整理してある。

旧日本海軍の内部事情や他の艦船についても触れながら、色々と事細かに解説してあって、とても興味深かった。

 

 

そして、ある展示に至る。大和最期の時についてのものだった。

壁に並ぶヒトの名前。名前。名前。大和と最期を共にしたヒトの名前がずらっと。びっしり。

 

それを見て、ハタと立ち止まる。いや、立ち竦むと言ったがいいだろうか。

そうなのだ。大和は戦艦。戦いの、戦争の為の船なのだ。そんな基本的な事を突きつけられる。

 

 

そこで考える。私は、戦争というモノを意識して、今回、呉を訪れようとしていただろうか。

 

長崎原爆資料館

「沖縄平和祈念資料館」

ひめゆり平和祈念資料館」

広島平和記念資料館

その他、幾つかの戦争に関する施設に行った。

その時は、しっかり戦争を意識して、その出来事について少しでも理解を深めたい、と考えていたように思う。

 

戦艦、という一種の兵器が前面に押し出されているとは言え、いや、寧ろそこにフォーカスを当てるという形で、「大和ミュージアム」も先に挙げた施設と違わぬ、戦争について語ってくれる存在であろう。

にも関わらず、露とも戦争について意識せず、単に面白いモノが見られるかな、という姿勢でしかなかった。

戦争の事は彼方に忘れ去り、大和を娯楽の為のコンテンツとして、単に消費する為に訪れたようなものだった。

 

死したヒト達の名前の列を目にして立ち竦んだのは、そこに思い至り、自分の浅ましさに愕然としたのもあるだろう。(と後からなら言える

そして、私の中で、先の戦争について、未だ整理し切れていない事が多くあるのだ、とも思った。

きちんと言葉として表現はできないのだけど、もっと考えるべき事があるのだ、と思った。

少なくとも、(そんな事は起こって欲しくはないけど)戦争を当事者として経験するような状況になった時、自分の意志を表現し、行動できるようになっていたいと思う。

 

 

その展示を見た後は、打ちひしがれながらどうにか持ち直して、残りの展示を回った。貴重な資料も多く、とても良いものだった。

すぐ近くにある「てつのくじら館」にも行き、そこでは海上自衛隊が行う機雷除去などについて、とても興味深い展示を見ることができた。

行く前は、地ビールでも飲んでから帰ろうと考えてたけど、もうそんな気分にはなれなくて、歩き疲れるまでブラブラと呉の街を歩いてから帰った。

街の雰囲気もイイ感じだったし、また呉には行こうと思う。地ビールのリベンジもしたいしね。皆さんも、機会がありましたら是非どうぞ。

 

 

 

戦争に関わる事だからって、大袈裟に構える必要はないとは思う。

単に面白いモノとして消費してしまっても、何の問題もないとは思う。

ただ、私はそれで良しとは思えない。ただそれだけ。

 

昨日といい今日といい、素晴らしく穏やかな晴天だった。風も爽やかで気持ちよかった。

私がこんな安穏とした休日を過ごすことができるのは、先の戦争で多くの命が失われた上に築かれた平和に因っていると思うのだ。

だから、無関係とは思えず、真剣に向き合いと思う。ただそれだけ。

 

大和ミュージアムには、"回天"や"海龍"の展示もあった。これらの兵器で特攻したのは若い兵達だったという。

大和と共に死んだ兵達も、ほとんどが若者だったという。今の私よりずっと若いのだという。

そんな彼らは、何を思い何を願っていたのか。この国にどんなモノを託していったのか。それに私は応えられているのか。そんな事を考えてしまう。ただそれだけ。

 

 

 

楽しい連休の気分に、水を差してしまったでしょうか。だとしたらごめんなさい。

自分の中でまとまり切らないモノが湧き上がって、少しでも落ち着かせるために、形にしてみようと思いました。それと残しておきたいな、という気持ちもあって。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。残りの連休が良きものでありますように。

 

ではまた、その内。