はい、今年、映画館で映画たくさん観られたので、その辺も紹介してみようと思い立ちました。
というワケで、「コレ観よ10選」スタート!
※音楽版の「コレ聴け10選」はこちら↓
注:頭の数字は順位ではありませんので悪しからず
1.「インターステラー」
頭の数字は順位ではないと言っときながら、これは今年のベストです。
元々、映画館で観るつもりなかったのですが、Twitterでの評判がとても良くて、観たヒト観たヒト「すごかった!良かった!」と仰ってたので観に行きました。
そして、「すごかった!良かった!」のです。(ありがとう、Twitter
SF自体が好きなジャンルではありますが、それを差し引いても映像から脚本から役者の演技からロボットから全部良かった。カッコ良かった。心震えました。
" Do not go gentle into that good night,
Old age should burn and rave at close of day,
Rage, rage against the dying of the light. "
劇中で引用されるこの詩が、ぴったりしっくりで痺れましたね。大好きな映画がひとつ増えました。
2.「ダラス・バイヤーズ・クラブ」
「インターステラー」と同じく、マシュー・マコノヒーさんが主演。彼の演技が素晴らしい。
共演のジャレッド・レトさん共々、アカデミー賞を受賞されたのも頷けます。真に迫る演技とはこの事。
余命30日と宣告された主人公が、生き延びるためにどう行動していったのか。
私、主人公に自分を投影するように感情移入して観る事が多いのですが、自分が同じ境遇にあって、これほどまでに生きることに必死になれるのかな、というのを考えました。
生きることにもっと真摯でありたい、そう思います。迸るエネルギーと共に。
3.「誰よりも狙われた男」
今年は、素晴らしい役者さんが相次いで亡くなられました。この映画の主演、フィリップ・シーモア・ホフマンさんも天に召されました。
対テロの戦いとして、各国の思惑が錯綜する中、自分の正義を信じて必死に闘った男。
そんな彼を全身全霊を以って演じた、そういう気概が、迫力が感じられました。作品のメッセージも強烈。切ない。やるせない。
ラストの主人公が歩き去っていくシーンは涙が浮かびました。彼がどこか遠くへ去ってしまった現実と重なってしまって。
"世界が平和になる、それで十分だろ"
この作品が、彼の遺作となりました。改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。
4.「鑑定士と顔のない依頼人」
ジェフリー・ラッシュに始まり終わる、そんな1作。彼の演技が冴え渡ります。
話自体もすごくよくできたミステリでグイグイ引き込まれますし、ヒロインのシルヴィア・フークスさんがとても美しくて妖しくて骨抜きになりました。
結末を知ると全く異なる構図が、というのが売り文句でしたが、正にその通り。
少なくとも2度は観たくなる、そんな映画です。
作中に出てくる美術品もステキだったなぁ。
5.「グランド・ブタペスト・ホテル」
ウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』予告編 - YouTube
とても映画らしい映画。映画の良さを存分に盛り込んだ映画。観ててすごく楽しかったです。
ウェス・アンダーソン監督の事を、この作品で初めて知ったのですが、とてもイイ作品を撮られるのですね。
これを観てから「ムーンライズ・キングダム」や「ダージリン急行」などを観たのですが、どれも良かったです。
出演者陣も豪華。個人的に、ウィレム・デフォーさんにあの役をやらせるのは反則と思います。ぴったり過ぎます(笑)。
6.「オール・イズ・ロスト」
映画『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』予告編 - YouTube
出演者:ロバート・レッドフォード、以上!
洋上での遭難という極限状態にあるひとりのニンゲンにフォーカスして、ある種、淡々とした空気の中で進むストーリー。
どっぷりロバート・レッドフォードさんの演技に浸って、身を委ねていればいいだけの作品と思います。
何だかね、とても贅沢でしたよ。ひとりの素晴らしい役者を存分に観られるのだもの。こういう見せ方もあるんだな、という新鮮さもあり。
ラストシーンでは、主人公と一緒に身体が動く、それ程までに入り込んでました。
7.「世界の果ての通学路」
世界の4つの場所で、子供たちが学校へ行く様子を追ったドキュメンタリー。
とりあえず「へぇ、すごい」というシチュエーションばかりなのですが、そういう身近にはない目新しさとは別に、私が心動かされたのは、登場した子供たちへのインタビューでの言葉。
彼ら、彼女らは、"学ぶ"という行為がもたらす可能性を、とても純粋に信じてるんですよね。そう、心を打つほどに真っ直ぐに。
そんな姿勢を、この日本に居る子供たちは持っているのだろうか、私自信も学ぶ事にちゃんと向き合えているのだろうか、と考えました。
人生は終わる事ない学びの場ですものね。何を学んで自分の実にできるかは、その姿勢に懸かっているでしょう。
余談ですが、あまり映画観に行かない母親に薦めたら気に入ってもらえました。子供に接する仕事してる方が観ると、また色々と考える事があるのだろうと思います。
8.「紙の月」
邦画も観てますよ。(何
お金が怖いーと慄きながら観てました。お金はヒトを狂わせる、というのはひとつの真実なんでしょうね。
主演の宮沢りえさんをはじめ、小林聡美さん、大島優子さんという女優陣がとても良かったです。
役を演じてるのだけど、とても自然で、役に入り込んでる様には感嘆しました。
そして、この映画、私の高校時代のクラスメイトが出演してまして(端役ですけども)、セリフもあってエンドロールに名前も出てきて、ひとり「ワー!キャー!」となってました。
チラホラとドラマにも出られるようになってて、彼も頑張ってるなぁ、と、私も頑張らないとなぁ、と思う次第でした。むん!
9.「サッドティー」
2度観に行きました。ラブストーリーな群像劇。
色々と絡まってて、それが解れたようで解れてなくて、収まったようで収まってなくて、で、それからどうなるの、というトコでスパッと終わっちゃうんですけど、これが気持ちイイ。
よくわかんない爽快感。それを味わうために、何度も観たくなる、そんな作品。
誰でも知っている役者さんが出てるワケでもないですが、ステキな役者さんばかりでニマニマでした。
この辺の邦画は全くノーマークだったので、色々と観に行ってみたいなぁと火をつけてくれました。アンテナを拡充せねば。
音楽をトリプルファイヤーというバンドの曲を全編使用してあるのですが、その曲がまたしっくりで、監督さんセンスいいな、と感心しきり。フィーリングがピタッと合う感じですね。
10.「GODZILLA」
Godzilla - Official Main Trailer [HD] - YouTube
今年の映画の話をする上で、こいつは外せません。世代的に!(笑)
いやー、ハリウッドやってくれました。ムートーって何だよ!オリジナル怪獣出してくんのかよ!!というトコから始まり、非常に安定感よさそうなごっつぁん体型のゴジラが暴れ回るバトルシーンは息つく暇なく手に汗握る。
ヒトの織り成すドラマ部分もしっかり作り込んであって、流石やなぁ、と嘆息。素晴らしい作品でした。
観た劇場の音響がよかったので、ゴジラの雄叫びでビリビリ空気が震えるのを感じたり、そういうのも嬉しかったですね。
ハリウッド版ゴジラと言うと1998年公開のもありますが、あちらは日本版とは全く別のモンスター映画であって、今作は日本版と同じベクトルを持つ、正に"ゴジラ映画"であるな、と思います。(どっちも好きですよ
で、日本でもゴジラの新作をーという話が出てるようですが、正直、不安です。上映開始されて、評価がひと通り出てしまってから観に行くか考えます(苦笑)。
今年は、これまでの人生で一番"映画館で映画を観た年"となりました。
と言うのも、今住んでいる場所は、とても映画環境がよいので、やたらに映画観に行くようになったのです。
これは、とても良い事と思います。だって、とても楽しいのですもの。来年もアレコレ観に行きたいですね。そして、またこの企画をやれたら、と思います。
それでは、今年も本ブログをご覧くださり、ありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた、その内。