No.33

特にテーマはございません。日常で見たり聞いたり考えたことを、徒然なるままに。

気ままにディスクレビュー:LINKIN PARK「Hybrid Theory」

音楽の分野には、幾つか、転換期の起点となったミュージシャンが居ます。

 

誰しもが思い浮かべるだろう存在としては、THE BEATLES

私の好きな方面で言うと、Nirvana

彼らは衝撃を伴って世界に迎えられ、そして、売れました。世界中で。そして、後進へ大きな影響をもたらしました。

 

ただ、彼らの衝撃を、私はリアルタイムで味わう事はできなかった。

THE BEATLESの頃は生まれてすらなかったし、Nirvanaの頃は、ようやく音楽に興味を持ち出した程度で、まだ洋楽と邦楽の区別すらままならない状態だった。

全てが過ぎ去って、ようやく耳にして、その衝撃を追体験しようとしはしましたが、まぁ、その当時に多くのヒトが受けたであろうモノには遠く及ばなかったでしょう。

 

そんな私が立ち会えた音楽界の転換期は、世紀の変わり目でもあった20世紀末。

この時期は、様々なアーティストが色々な試みを推し進めて、色々と面白い化学反応が起こり、それが高じて大きな転換に繋がった、そんな複数の要素が絡む動きだったと思います。

そんな動きをもたらしてくれたアーティストの内のひとつ、LINKIN PARK

彼らの2000年発売の1stアルバム「Hybrid Theory」を今回はご紹介。(前フリ長っ

 

Hybrid Theory

Hybrid Theory

 

 

初めて聴いたのが、まだ高校生だったか大学入ってからだったか、はっきりとは覚えていませんが、まぁ、その辺です。

時期も覚えてなければ、そのシチュエーションも覚えてないのですが、誰かに薦められたか、レコ屋の試聴機で見初めたか、多分、そんな感じ。

 

1曲目「Papercut」を聴き始めていきなりのスクラッチ。ラップ調の歌い方。

当時の私は、いわゆる、ロックやパンクなどの方面をよく聴いてました。重いのから軽いのから色々と。

んで、ヒップホップやらにはとんと疎く、ラップは「ノリのイイお経みたいな歌い方」という認識。(色々とゴメンナサイ

まぁ、そんなに好きなモノではなかったのでで、うーん、そういう類なのか、とちょっと構えて入る。

その内、もうひとつ加わるボーカル。こちらはスクリーモっぽい空気も帯びつつ。2つの声が緩急を織り成す。

曲は重い感じでガリガリ攻めてくる。気になってたスクラッチ音も、良いアクセントに思えてくる。

これ、結構面白いんじゃないか、と次第に心が捕えられていく。

 

そんな感じでウキウキが高まりつつ迎えるは「Crawling」。ここでノックアウト。

静かでクリーンな響きのイントロから、ノイズを乗っけたギターと共にスクリーモ調のサビから入るこの曲は、今聴いても新鮮でカッコイイ。

この曲と「In the End」は後にシングルカットされてて、このアルバムを代表する双頭だと思います。

どちらも、始まりが静かなのですよ。そこから盛り上げてくのが、この時期のLINKIN PARKの良さが一番表れる作りなのかな、と今、思いついたり。

 

ラップという歌い方を、曲を構成するひとつの要素として巧みに組み込んでて、そこに思考が至った時の衝撃は大きかった。

ぁぁ、こういう事もできるんだ、やっていいんだ。そんな感覚。世界が広がった。

それまで、私は曲と歌とを別々に分けて聴いている部分があって、このアルバムを聴いたことで、その2つの要素を合わせてひとつの音楽として聴く、という意識が芽生えたのかな、と振り返ってみて思います。

 

個人的なこのアルバムのオススメ曲は「Runaway」。

歌い出しがスゴい好きで、澄んでるけどくすんでる様な、そんな空気感に痺れます。

カラオケでもよく歌う曲でもあって、ホントお気に入りです。

ラップパートがコーラスだけなので、歌い易いんですね(ラップは苦手なのです、しかも英語でとか!笑)。

あと、買うなら日本盤がオススメ。

ボーナストラックの「My December」「High Voltage」が、それぞれ違って際立った顔してて、とても良いので。

 

 

ではまた、その内。