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No.33

特にテーマはございません。日常で見たり聞いたり考えたことを、徒然なるままに。

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」を読みました

4月の終わり頃から積読消化モードに入って、次々と本を読んでおります。

GWの連休後半から、満を持して、スティーグ・ラーソン著の「ミレニアム」シリーズを読み始めました。

このシリーズ、全3部作で各上下巻の大ボリューム。ちょっと着手するのに覚悟が要りました(笑)。

 

ひとまず、第1部の「ドラゴン・タトゥーの女」を読了したのでその話を。 

 

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

ちょっと昔、この小説を原作とした映画が多少話題になったので、そちらをご覧になられたりで本作をご存知の方もいらっしゃると思います。

私も、映画から知ったクチで、そして、その映画をとても気に入ったので、この小説も気になってはいました。

ただ、映画を観た後に原作を読むのって、ちょっと怖さと言うか抵抗があるのですよね。好きな映画だと尚更。

映画と原作でイメージが異なっていると、かなりモヤモヤしてしまうってのが大きな理由です。

(その辺を割り切ってそれぞれを楽しむ、という事が、最近はできるようになってもいます、イイ傾向だ!

そんなこんなで、ちょっと尻込みしてたのですが、Twitterで原作読まれた方からオススメの言葉を頂いて、こらいっちょ読んでやろうと買い求めた(のに積んでいた、笑)ワケです。

 

で、実際読んでどうだったかと言うと、悔やみました。

なぜ、さっさと読もうとしなかったのか!と。これ、素晴らしく面白い小説です。

 

特筆すべきは、この作品の登場人物のひとり、リスベット・サランデルについての描写。

映画ではルーニー・マーラが演じていました。かなり特徴的な姿、性格で、強烈なインパクトを残す役でした。

小説だとどう書いてるのかなーと言うのが、大きな関心事のひとつだったのですが、これがイメージそのまま!

映画でのビジュアル、演技は、もう嬉しくなる程の再現性だったのですね。素晴らしい。

 

映画では、リスベットの内面やその振る舞いの背景はイマイチわかり難く、謎に包まれている人物という面が強かったのですが、小説だと心情変化もしっかり書き込まれていて、よりキャラクターに厚みが出ていました。

 

文字が表現できる事。映像が表現できる事。

それぞれのフォーマットの良さを巧く使って表現している、映画と小説で巧く棲み分けられている、そう思います。

こういう作品には中々巡り会えないので、嬉しいですね。

 

原作にあったのに映画では削られてしまった場面や台詞。

思い入れのあるシーンなどでそういう事があると、興が削がれてしまいますが(映画のハリポタ賢者の石での杖選びシーンとか!)、この作品ではそれがない。

ストーリーに必要な要素は一切削られず、かつ、面白さは損なわず、更に映画にて手を加えられたり付け加えられたりした要素が的確で、より映画が面白くなっている。

原作が独り立ちしてるのはもちろん、映画も独り立ちしている。どっちもそれぞれに面白い。凄いですよ。

(流石、デビット・フィンチャー監督!!脚本のスティーヴン・ザイリアンも、「レナードの朝」「シンドラーのリスト」「ハンニバル」「マネーボール」と錚々たる作品に携わってるのな!

 

映画との比較でやいのやいの並べていますが、もちろん映画観てなくても存分に楽しめる小説です。

(私がそういう読み方しかできなかった、というだけです、ちょっと残念

小説を読んでから映画を観るのも良し、です。(全く同じ話ではないですからね!

 

今は第2部「火と戯れる女」を読み進めていますが、これがまた面白くて堪らない。

話の流れに想像も追いつかず展開が読めないので、ページを繰る手が止まりません。

話に引きずり込まれています。まさに一級品のミステリです。

この後、第3部も控えてますからね。楽しみ!

アメリカではこの第1部だけ映画化されましたが、スウェーデンでは(アメリカ版が撮られる以前に)3部作全てが映画化されていて、そっちも気になっていたり。

つくづく、とても面白く長く楽しめる(その物量と形態のバリエーション故)、良い作品に巡り会えたと思います。しみじみとシアワセです。

 

 

ではまた、その内。